こんにちは！キャリアアドバイザーの中山です。
「高卒だから正社員になれない…」そんなふうに悩んでいませんか？
確かに、大卒と比べると選択肢が少なく感じるかもしれません。
しかし、高卒でも正社員として活躍し、安定したキャリアを築くことは十分可能です。
実際に、多くの高卒者が転職を成功させています。
本記事では、高卒者が正社員として転職を成功させるためのポイントを詳しく解説します。
学歴による影響、未経験者の転職方法、求人の探し方など、具体的なノウハウを紹介していきます。
目次
1. 高卒は正社員になりにくい？学歴フィルターの実態とは
2. 職歴なし・アルバイト経験だけでも転職できる？
3. 高卒でも将来性のある仕事とは？おすすめ業界・職種を紹介
4. 手に職をつけたほうがいい？資格・スキルの重要性
5. 求人サイトと転職エージェント、どっちを使うべき？
6. ブラック企業を避けるには？求人の見極め方
7. 履歴書・職務経歴書の書き方【高卒向けテンプレ付き】
8. 面接で学歴を聞かれたら？答え方のコツ
9. 人間関係が不安…転職後の職場でうまくやる方法
10. まとめ：高卒でも正社員転職は十分可能！
1. 高卒は正社員になりにくい？学歴フィルターの実態とは
高卒者の就職環境は年々改善しています。
厚生労働省のデータによると、
2024年9月時点での高卒者の就職内定率は63.2％（前年同期比0.2ポイント増）。
求人数は約48万2千人で、求人倍率は3.91倍に上っています。
この数字からも、高卒者を求める企業が増えていることが分かります。
また、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、
高卒の平均年収は約350万円、大卒は約470万円というデータが出ています。
確かに大卒の方が平均年収は高いものの、
高卒でも経験やスキルを積めば年収アップが十分可能です。
業界別に見ると、
製造業の高卒者の平均年収は約400万円、IT業界では450万円といったデータもあり、
スキル次第ではさらに高収入を狙えることが分かります。
また、求人倍率の高さからも分かるように、企業は若手人材を積極的に採用しています。
特に20～30代の高卒者は「ポテンシャル採用」として未経験でもチャンスがあり、
過去の学歴よりも実際の仕事への意欲や適性が評価される傾向が強まっています。
実際に、企業の採用担当者の声を見ても、
「コミュニケーション能力が高い」
「学ぶ姿勢がある」
「チームワークが取れる」
といった点が評価のポイントとなることが多く、学歴だけで判断されることは少なくなっています。
2. 職歴なし・アルバイト経験だけでも転職できる？
「正社員の経験がないと転職は難しいのでは？」と不安に思う方もいるかもしれませんが、
実際には未経験歓迎の求人が数多くあります。
求人数が増えている今、企業側も「育てる前提」で採用するケースが増えています。
転職を成功させるためには、これまでのアルバイト経験を活かすのがポイントです。
- ・接客・販売の経験がある → 営業職やカスタマーサポートに活かせる
- ・工場勤務の経験がある → 製造業や技術職に挑戦できる
- ・コミュニケーションが得意 → 事務やコールセンターの仕事にも適性あり
また、資格を取得することで採用率を上げることも可能です。
例えば、IT業界や介護業界では、未経験からでも資格があると優遇されることが多いです。
こちらのコラムでその他にも未経験から始めやすいお仕事をたくさん紹介しています！
気になる方は、こちらのコラムをｃｈｅｃｋ！
3. 高卒でも将来性のある仕事とは？おすすめ業界・職種を紹介
高卒者でも安定して働ける業界や職種には、次のようなものがあります。
営業職
未経験OKの求人が多く、努力次第で高収入も狙えます。
コミュニケーション力を活かしたい方に向いています。
介護・福祉業界
資格がなくてもスタートでき、働きながら「介護福祉士」などの資格を取得することでキャリアアップが可能です。
高齢化が進む中で、今後も需要が高い業界です。
ITエンジニア
未経験からでも学習環境が整っている企業が多く、
スクールやオンライン講座を活用することでチャンスを広げられます。
製造・工場勤務
学歴不問の求人が多く、未経験からでも安定した収入を得られる業界です。
特に大手企業の工場勤務なら福利厚生も充実しています。
タクシードライバー
学歴や経験を問わず挑戦しやすい仕事の一つです。
二種免許の取得が必要ですが、多くの企業が取得支援を行っており、未経験からでもスタートできます。
歩合制が多く、頑張り次第で高収入を狙えるのも魅力です。
高齢者や観光客向けの需要も高まっており、将来性のある職種といえます。
厚生労働省の調査によると、
製造業の高卒者の平均年収は約400万円、IT業界は450万円となっており、
スキルを身につければ高収入を狙える業界も多いです。
4. 手に職をつけたほうがいい？資格・スキルの重要性
高卒者の転職では、スキルや資格が大きな武器になります。
特に以下のような資格は、未経験からの転職でも強みになります。
- ・IT系資格（基本情報技術者、MOSなど）
- ・介護資格（介護職員初任者研修、実務者研修）
- ・フォークリフト・危険物取扱者（製造・物流系）
- ・宅地建物取引士（不動産業界）
厚生労働省の統計によると、
資格を持つ人の平均年収は、資格なしの人よりも50万円以上高い傾向にあるというデータもあります。
資格取得の方法としては、無料のオンライン講座や自治体の職業訓練を活用するのもおすすめです。
また、企業によっては資格取得支援制度を設けている場合もあり、
働きながらスキルアップできる環境を整えているところもあります。
さらに、資格があると転職市場での評価が上がるだけでなく、
将来的に独立やフリーランスとしての道も開けるため、長期的なキャリア形成にも役立ちます。
また、資格取得によって転職の幅も広がります。
例えば、IT系の資格を取得すれば、エンジニアだけでなくデータ分析やマーケティング分野への道も開けます。
介護系の資格を持っていれば、現場職から施設の管理職へとキャリアアップすることも可能です。
5. 求人サイトと転職エージェント、どっちを使うべき？
転職活動を進めるにあたり、「求人サイト」と「転職エージェント」のどちらを使うべきか悩む人も多いでしょう。
高卒者の場合、エージェントを活用することで学歴以外の強みをアピールしやすくなるため、
特におすすめです。
6. ブラック企業を避けるには？求人の見極め方
「とにかく正社員になりたい」と焦ってしまうと、ブラック企業に入社してしまうリスクがあります。
ブラック企業の特徴を知り、避けるポイントを押さえましょう。
ブラック企業の特徴
- 給与が極端に低い or 高すぎる
→ 未経験OKなのに月給40万円以上など、不自然に高い求人は要注意。逆に最低賃金ギリギリも危険。
- 常に大量募集している
→ 離職率が高く、定着しないために常に人を募集している可能性がある。
- 残業時間が不明確
→ 「残業あり」とだけ書かれ、時間が明記されていない場合は要注意。
- 社員の口コミが悪い
→ 転職口コミサイトやSNSでの評判をチェックし、悪評が多い企業は避ける。
ブラック企業を見抜く方法
- 企業の口コミを確認する（転職会議、OpenWorkなどの口コミサイト）
- 面接時に労働環境について質問する（「残業は月平均どのくらいですか？」など）
- ハローワークの求人情報も活用する（厳しい審査を通った求人が多い）
7. 履歴書・職務経歴書の書き方【高卒向けテンプレ付き】
高卒の転職で最も重要なのは、
「学歴のアピール」よりも「これまでの経験やスキルをどう活かせるか」を具体的に伝えることです。
履歴書作成のポイント
✅ 学歴はシンプルに記載
→ 高校卒業の事実を簡潔に書けばOK。細かいエピソードは自己PR欄で伝えましょう。
✅ 職歴・アルバイト経験を具体的に記入
→ どんな業務を担当し、どんなスキルを身につけたのかを具体的に書くことが大切。
✅ 志望動機は「なぜその会社なのか」を明確に
→ 「自分の強みがこの会社で活かせるから」という論理的な説明が好印象につながります。
✅ 自己PR欄で強みをアピール
→ 「接客経験で培ったコミュニケーション力」や「コツコツ作業をこなす集中力」など、具体的なエピソードを交えて書くのがおすすめ。
【履歴書テンプレート（学歴・職歴欄の記入例）】
学歴
2020年3月 ○○高等学校 卒業
職歴
2020年4月 ○○株式会社 アルバイト入社（接客業務を担当）
2023年3月 ○○株式会社 退職
現在に至る
✅ 具体的なエピソードの例
- 接客業務でクレーム対応の経験あり。お客様からの「ありがとう」の言葉がやりがいでした。
- 売上目標達成のためにチームで戦略を立て、前年比120％の売上アップに貢献。
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【職歴がない場合は？】
「職歴なし」と記入しても問題ありません！
その場合は、
自己PR欄で「アルバイト経験」「ボランティア活動」「資格取得の努力」などをアピールすればOK。
【職務経歴書の書き方】
✅ 業務内容や成果を数字で具体的に書く
✅ 身につけたスキルや資格も記入
✅ 今後のキャリアビジョンも添える
【プロのサポートを受けたいなら】
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8. 面接で学歴を聞かれたら？答え方のコツ
面接では、学歴について聞かれることがあります。
特に、履歴書に「最終学歴：高卒」と記載している場合、
面接官が確認のために質問することがあるため、事前に答え方を準備しておくことが大切です。
なぜ学歴を聞かれるのか？企業側の意図を知ろう
企業が学歴を質問するのには、以下のような意図があります。
- どんな環境で学んできたかを知りたい
→ 「高校時代に頑張ったこと」や「どんな経験をしたか」を確認するため。
- どのようなスキルや価値観を持っているかを知りたい
→ 「高卒だからダメ」というわけではなく、これまでの経験や努力の仕方を見ている。
- 学歴にコンプレックスを感じていないかを確かめたい
→ 自信を持って答えられるかどうかをチェックされることもある。
つまり、企業側は学歴そのものよりも、
「この人が自社にどのように貢献できるか？」
を知りたいのです。
学歴に引け目を感じる必要はありません。
NGな回答例とその理由
面接で学歴を聞かれたときに、避けるべき回答例を見てみましょう。
❌ 「高卒なので、あまり自信がありません…」
→ 自信のなさは企業にとってマイナス評価につながる。学歴が低いことを「欠点」として話すのは避けよう。
❌ 「学歴がない分、頑張ります！」
→ 「学歴がないこと＝マイナス要素」という前提になってしまい、かえって企業側にネガティブな印象を与えてしまう。
❌ 「特に理由はなく、進学しませんでした。」
→ 受け身な姿勢と判断され、「この人は主体的に行動できるのか？」と疑問を持たれる可能性がある。
💡 ポイント
→ 学歴の話になっても、「自分の強みをアピールできる流れ」に持っていくことが大切！
OKな回答例（具体的な例文付き）
面接でのベストな回答は、「学歴の話を自分のスキルや経験に結びつけること」です。
✅ 「高校卒業後、接客のアルバイトを続けてきました。その中で培ったコミュニケーション能力を活かし、営業職として頑張りたいです。」
→ 高卒であることを強調するのではなく、仕事に活かせるスキルにフォーカスしているのがポイント。
企業が知りたいのは、「この人を採用したらどんなメリットがあるか」。
学歴ではなく、これまでの経験をどう活かせるかを伝えるのが効果的。
✅ 「大学進学も考えましたが、早く社会に出て経験を積みたいと思い、高卒で働く道を選びました。実際に働きながら○○のスキルを身につけることができ、今後はさらに成長していきたいと考えています。」
→ 「なぜ高卒で働くことを選んだのか」をポジティブに説明し、成長意欲をアピール。
✅ 「高校時代は○○に力を入れていました。その経験を通じて○○のスキルを学び、社会に出てからも役立てたいと考えています。」
→ 高校生活での経験を活かし、社会人としての強みにつなげる流れにすると好印象。
学歴を聞かれたときの「逆質問」で印象アップ！
面接では、応募者側からも質問できる場面があります。
学歴の話をした流れで、面接官に質問すると「積極的な姿勢」が評価されることも。
「御社では、学歴よりもどのような点を重視して採用を行っていますか？」
→ 企業の評価基準を知ることで、自分に合う職場かどうかも見極められる。
「未経験からスタートした社員の方で、どのように成長されている方がいますか？」
→ 「自分も成長できる環境か？」を確認しつつ、前向きな印象を与えられる。
まとめ：学歴ではなく「自分にできること」を伝えよう
企業側は、学歴そのものではなく、
「この人を採用したらどんなメリットがあるか？」を知りたがっています。
✅ NG回答は避け、ポジティブな話に持っていく
✅ 学歴の話を「仕事に活かせるスキル」に結びつける
✅ 成長意欲や仕事への姿勢を伝える
「高卒だから…」と気にする必要はありません。
自信を持って、自分の強みをしっかりアピールしましょう！
他にも面接で役に立つ情報を知りたい方は、こちらのコラムをｃｈｅｃｋ！
9. 人間関係が不安…転職後の職場でうまくやる方法
転職後の職場で「うまく馴染めるかな…」「人間関係で失敗したらどうしよう…」と不安に感じる方は多いです。
特に初めての正社員や未経験の業界への転職なら、なおさら緊張しますよね。
でも安心してください。
実は、**人間関係を円滑にするコツは“ちょっとした心がけ”**にあります。
そこで今回は、キャリアコンサルタントに
「職場での人間関係を良好に保つ方法」について、具体的なアドバイスを聞いてみました！
仕事を覚えるコツってありますか？
✅ キャリアコンサルタントの回答
「最初の1ヶ月は“メモ魔”になりましょう！
先輩から教わったことや、注意されたことをその場でメモして、後から確認するだけで理解度が格段に上がります。
『言ったことをちゃんと理解しようとしてるな』と好印象にもつながるんですよ。」
メモを取るコツ
・教わったことは「言葉そのまま」ではなく、「自分の言葉」で書き直す
・不明点や質問も一緒にメモして、後で確認する
・1日の終わりに復習して、次の日の仕事に活かす
職場でうまく馴染むにはどうしたらいいですか？
✅ キャリアコンサルタントの回答
「まずは挨拶と笑顔を意識すること。
どんな職場でも、最初の印象がその後の人間関係を大きく左右します。次に、積極的に質問する姿勢も大切ですね。『早く仕事を覚えたい』という気持ちが伝われば、周りも自然とサポートしてくれますよ。」
コツ
・出社時や退社時は、笑顔で「おはようございます」「お疲れ様でした」と挨拶
・分からないことは素直に聞く（でも同じことを何度も聞かないようにメモは必須！）
・休憩時間やランチで軽い雑談もOK（無理に話しかける必要はないけど、少しずつ距離を縮める）
人間関係で失敗しやすいパターンってありますか？
✅ キャリアコンサルタントの回答
「最初から深く踏み込みすぎるのはNG。例えば、いきなりプライベートな話題に踏み込んだり、職場の愚痴に同調したりすると、逆に警戒されることもあります。まずは仕事の話を中心に信頼関係を築くことが大事ですね。」
注意ポイント
・仕事の愚痴や噂話には乗らない
・プライベートな話題は相手から話してきた場合のみ対応
・聞き役に徹して、相手の話に共感する姿勢を見せる
「職場の輪に入れない…」って悩んでるんですが…
✅ キャリアコンサルタントの回答
「焦らなくて大丈夫。最初は**“観察力”を鍛える期間だと思って、周りの雰囲気や人間関係の流れを把握しましょう。無理に話しかけなくても、『手伝いましょうか？』の一言だけでも十分、好印象になりますよ。**」
小さな行動から始める
・ゴミ捨てや資料配りなどの簡単な作業を手伝う
・同じタイミングで休憩に入るなど、自然な接点を増やす
・相手の話に「うんうん」と頷いてリアクション
人間関係に悩むのは誰でも当たり前。最初は“聞く姿勢”と“感謝の気持ち”を意識すれば、自然と信頼関係は築けますよ！
10. まとめ：高卒でも正社員転職は十分可能！
ここまで解説したポイントを押さえれば、高卒でも正社員転職は十分に実現できます。
🔹成功のポイントまとめ
✔ 学歴にとらわれず、これまでの実務経験やスキルをアピールする
✔ ブラック企業を避け、長く働ける職場を選ぶ
✔ 履歴書や面接では「成長したい」という前向きな姿勢を見せる
「高卒だから無理」と諦める必要はありません。正しい方法で転職活動を進めれば、希望の仕事に就くことは十分可能です！
🌟【無料相談のご案内】
「でも、具体的にどう動けばいいかわからない…」
「自分に合った職種や業界が知りたい…」
そんな方は、
**国家資格保有のキャリアコンサルタントが在籍する「若手転職のススメ」**
にご相談ください！
若手転職のススメでは、
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執筆者プロフィール
中山 太雅
株式会社リオルサ キャリアアドバイザー
外食チェーンの人事採用経験を活かし、2022年から株式会社リオルサでタクシー業界のキャリアアドバイザーとして転職支援に従事。年間約500名の求職者と面談し、転職サポートを行っています。
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